注目選手の2人目には関浩哉(27=群馬)をピックアップした。今年は津周年で優勝するなど、優勝5度と好調の波に乗る。

7月尼崎オーシャンカップでは、先輩の椎名豊がSG初優勝を遂げたばかり。身近な先輩の活躍を刺激に、さらなる高みへ貪欲にチャレンジする。

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関は施行者推薦での大会初出場に「うれしいです。静岡には強い選手が多くいる中、選んでいただき、責任も感じます」と、喜びをかみしめた。19年5月の福岡オールスター以来、3年3カ月ぶり、3度目のSGに挑む。

近況は新たな試みが実を結びつつある。「エンジン出しを少し意識してます。伸び寄りの調整、旋回をテーマに。それがだいぶゾーンに入れられてきた」。以前の回り足重視から選択肢を広げ、相手に重圧をかけられるスタイルが身についてきた。5月の津周年優勝など、今年は優勝5度と結果にも表れた。

同時にメンタル面の成長も実感する。「ただ準優に乗ることだけではなく、しっかり好枠で、と考えて、それが結果に出た」。

過去2度のSGは落水に、フライングと試練続き。「いま思えば舞台負けしてました」と振り返る。それでも、当時よりあらゆる面で成長を遂げたのは確か。「1着は取りたいし、優勝戦にも乗りたい。心の準備を含め、しっかりやりたい」。SG初勝利はもちろん、先輩の椎名に続く活躍も見据える。【窪寺伸行】

◆関浩哉(せき・ひろや)1994年(平6)11月16日、群馬県富岡市生まれ。115期生として14年11月桐生でデビュー。15年2月平和島で初勝利。18年9月浜名湖ヤングダービーでG1初出場、デビュー初優勝を飾った。通算優勝9度。同期は仲谷颯仁ら。158センチ、50キロ。血液型0。

※明日は「ドリーム戦展望」