男子ケイリンで、中野慎詞(23=日本競輪選手会)が金メダルを獲得した。太田海也(同)は銅メダルで日本勢2人が表彰台に立った。

中野は、無傷の3連勝で決勝に進出。太田、寺崎浩平(同)と日本勢3人が勝ち上がった決勝は、残り2周で太田が6番手からスパートして大逃げを敢行。残り1周で3番手からまくった中野が、ゴール前で太田をとらえた。

中野は「とてもうれしい。とても調子が良かったのと、第1戦のジャカルタであまりいい成績が残せていなかったので、今回が最後のつもりでいい成績を残そうと思っていた」と喜んだ。銅の太田は「自分の力で銅メダルを取れたのはすごくうれしい」と語った。

同じく決勝に進出した寺崎は4位、準決で落車した山崎賢人(同)は7-12位に進み、最終順位は10位だった。

ネーションズカップは、ワールドカップ(W杯)の後継大会。日本勢3人が決勝に進んだことで、パリ五輪の出場枠争いでも大きく前進した。