必死の走りが実った。地元の黒井達矢(34=埼玉)が、準優11Rの2着競りを制し、7度目のG1優出にこぎ着けた。いったんは3番手だったが、2周1Mでイチかバチかのツケマイが有効打になった。

この日は朝から気合が入っていた。師匠・中里昌志の師匠にあたる加藤峻二さんがトークショーなどを行った。「大師匠が来るので、加藤さんをがっかりさせないように頑張ります」。理想の1着ではなかったが、レース後は安堵(あんど)の表情を見せた。

仕上がりも序盤のギアケース交換が当たった。「直りましたね」と出足、回り足の満足度は高い。前回の戸田周年は優勝戦1枠で悔しい2着に敗れた。今回は5枠になるが、前回のリベンジ、G1初優勝、来年3月の戸田クラシック出場権利獲得へ、勝てる道筋を探る。