日刊スポーツ新聞社制定「第37回競輪年間三賞」の受賞者が決まった。MVPに相当する殊勲賞は、年間G1・3冠の古性優作(32=大阪)が2年ぶり2度目の栄誉に輝いた。表彰式は2月15日に東京・品川プリンスホテルで行われる。

古性優作が3年連続の三賞受賞で、2度目の殊勲賞に輝いた。賞金王の座はGPを制した松浦悠士に奪われたが、2月全日本選抜と6月高松宮記念杯をともに連覇。10月寬仁親王牌も制して、G1で3勝した実績が評価された。

受賞の知らせに「殊勲賞ってMVPですか? 松浦ではないんですか?」と驚きの表情を隠せなかった。その理由は、GPで4着と結果を残せなかったことにある。古性にとってはGPを取ることと賞金王が、競輪界の最高ランクであるという考えが強いからだ。新春の和歌山G3制覇で幕を開けた24年は、その思いを遂げる1年になる。

「今年も三賞に選んでいただいて大変うれしく思います。ただ、終わり(GP)が良くなければ全てが良くない。昨年はラインのおかげで成績を残せたが課題は残ったので今年は気を引き締めて頑張る。近畿勢でタイトルを総なめにする気持ち。欲を言えば僕が全てのタイトルを取って他の人は2、3着でワンツースリーを決めることが理想です」

笑顔で語る姿はリップサービスのようにも聞こえるが壮大な計画は本心だと感じる。グランドスラム達成を含めて競輪界の覇王として、ビクトリーロードを突き進む準備はできている。

◆古性優作(こしょう・ゆうさく) 1991年(平3)2月22日生まれ、大阪市出身。清風高卒。競輪学校(現養成所)100期生として11年7月に岸和田でデビュー(1<1>(1))。G1は21年いわき平オールスターの初優勝から、昨年の弥彦寬仁親王牌まで6勝。21年には静岡GPを制した。168センチ、77キロ。血液型O。

◆表彰式に読者10組20人をご招待 2月15日に東京・品川プリンスホテルで行われる競輪年間三賞の表彰式(午前11時開始)に読者10組20人を招待します。希望者は、はがきに2人の住所、氏名、年齢、電話番号を明記して、〒104・8055(住所不要)日刊スポーツ新聞社広告「競輪年間三賞読者招待」係まで。24日必着。希望者が多数の場合は抽選で当せん者を決めます。発表は招待状の発送をもって代えます。応募は1人1枚でお願いします。