強めの追い風が吹いて、2Rから安定板が装着された。そんな悪コンディションの中で、下出卓矢(37=福井)が豪快な4カドまくりを決めた。準優10Rは進入から乱れて、2枠だった下出は4カドをチョイス。スタートはコンマ11。フルショットで内の艇をまとめて面倒をみた。「スタートは全速です。質の良さでごまかしました。絶対にまくってやろうと思ってました。足うんぬんよりスタートに集中した感じです」と、してやったりの表情を見せた。

今節は下出の武器となる伸びは目立たなかった。準優に向けて、慌ただしく調整をする姿があった。その成果が実ったのか、レース本番では思った以上に伸びは力強かった。「ベースは似ていますが、いつもとは違う形でいきました。何か行き足から伸びは良かったですね。でも、優勝戦メンバーを考えたらもっと伸びは欲しいです。まあ、ピット離れは気にせず、チルトマイナスでしっかり調整をしていきたい」。優勝戦は2枠にスタンバイ。気持ちがこもった走りで、今年3度目のVを狙う。