11Rで鈴木玄人(27=東京)が大本命の深谷知広を撃破し、3連単11万円超えの大穴配当をたたきだした。深谷ラインの番手を回った鈴木裕が連結を離した隙を逃さず、追い上げて番手に入った。別線の吉田有希のまくりに合わせて発進せざるを得ない深谷の猛スピードにも難なく追走して、最後はかわした。「たまたまうまくいっただけです」と謙遜したが、陰の努力が実った。

南関の超特急・北井佑季と地元の立川バンクで一緒に練習することがあるという。そこで「北井さんのコーナーワークと(深谷の走りが)似ているんです」と、身に覚えのあるトップクラスの技量を、レース中に思い出した。

鈴木の番手に付いた河村雅章は、21日が41歳のバースデー。同地区の先輩も2着に導き、粋な祝福にもなった。

準決10Rは地元の一戸康宏が番手を回り、3番手を河村が固める強固な埼京結束で挑む。鈴木は「もちろん自力で勝負します」。同じ関東地区だが、真杉匠-坂井洋の強力な栃木勢に、真っ向からぶつかっていく。