脇本雄太(35=福井)が22年オールスター以来となる8度目のG1制覇を果たした。

競輪祭は初優勝で、グランドスラム達成へ残すは全日本選抜のみとなった。3年連続6度目の出場となるKEIRINグランプリ2024(GP、12月30日・静岡)で、2度目の賞金王にチャレンジする。


競輪祭を制し、ファンの声援に応える脇本雄太(撮影・鬼束羽瑠菜)
競輪祭を制し、ファンの声援に応える脇本雄太(撮影・鬼束羽瑠菜)

脇本雄太の8度目G1制覇へ、赤板で勝負は決した。押さえ先行に出た寺崎浩平が、前受けの犬伏湧也をたたいて先行態勢に入る。「しっかり切ってくれたし、頼もしい」と、脇本は後輩をねぎらった。


4番手に収まった犬伏がホーム手前から反撃に出るが、そこで自力にチェンジ。「いつでも行けるように構えていたが、本当に(犬伏が)来るとは…。でも、前回の失敗があるからこそ今回があるし、しっかり反応できた」と、寛仁親王牌決勝で共倒れに終わった寺崎の番手回りで結果を残した。


「距離が長くてきつかったし、後ろに犬伏君か松浦君のどちらかがいると思って最後まで油断せずにいった」。そういうものの、犬伏を突き放す勢いでゴールを駆け抜けた。


決勝ゴールに先頭で飛び込む脇本雄太(左手前)
決勝ゴールに先頭で飛び込む脇本雄太(左手前)

「故障も多かったし、悩みの1年間だった」と振り返るように、腰痛が悪化して日本選手権を欠場するなど、決して順調な歩みではなかった。グランプリのボーダー争いのまっただ中で挑んだシリーズだったが、終わってみれば“一発回答”だった。


競輪祭を制したことで、いよいよG1・6冠制覇のグランドスラムに王手をかけた。「特に、競輪祭は取りたいタイトルだと意識していた。ホッとしています。素直にうれしい」。喜んだが「まだ発展途上だと思うので、グランプリまで油断せずあと1カ月、力を入れて頑張りたい」。


2年前にワンツーフィニッシュを決めた最高の相棒・古性優作とともに、2度目の頂点を目指して静岡決戦に向かう。【中嶋聡史】


競輪祭を制し、賞金ボードを掲げる脇本雄太(撮影・鬼束羽瑠菜)
競輪祭を制し、賞金ボードを掲げる脇本雄太(撮影・鬼束羽瑠菜)

競輪祭を制し、優勝カップを手に笑顔の脇本雄太(撮影・鬼束羽瑠菜)
競輪祭を制し、優勝カップを手に笑顔の脇本雄太(撮影・鬼束羽瑠菜)

◆脇本雄太(わきもと・ゆうた)1989年(平元)3月21日、福井市生まれ。科学技術高卒。競輪学校94期生として08年7月、福井でプロデビュー。18年いわき平オールスターを皮切りにG1・8勝。22年12月平塚グランプリ優勝。自転車トラック日本代表として16年リオデジャネイロ、21年東京五輪出場。20年世界選手権ケイリン銀。通算967戦408勝、通算獲得賞金は12億7824万3348円。180センチ、72キロ。血液型A。