木田峰由季(35=福井)がインから逃げ切り、通算6度目、平和島での初優勝を飾った。
「この優勝を、昨年11月に亡くなった母にささげたい」
木田は真っ先に口にした。結婚に反対されて家を飛び出し、一時は音信不通にもなっていた。「母ちゃんはずっとおまえを応援していたぞ」と父に聞かされ、「親不孝をしてしまった」と悔やみ、改心した。その母に、約2年ぶりの優勝をささげることができた。
優勝戦のこの日、大寒波が襲来した。東京でも雪が舞い、一時、気温は1度まで低下し、強い北風のため安定板も付いた。安定板はチルト3度の寺島吉彦から強力な伸びを奪った。「(寺島の)展示タイムがそんなに出てなかった。大丈夫かなと。安定板はぼくにプラスでした」。足も今節1番の仕上がりになり、風も優勝戦は追い風になった。発走時間は延びたが、平和島には珍しく鏡のような良水面になった。
「みんなに支えられていると思いました」
これで勝率も6・40を超え、初のA1昇格が見えてきた。
「これまでと変わりません。目標を持たず1走1走を大事に走っていきたい」
まだ35歳。まだまだ伸びるレーサーだ。





















