FIFAランク45位の日本は同77位のシリアと1-1で引き分けた。試合後、西野朗技術委員長は厳しい表情だった。

 「13日(イラク戦)につながるゲームをしたかった。結果はもちろん、失点しないことを選手に伝えていた。達成できなかった」。後半3分にショートコーナーからのクロスをFWマルドキアンに頭で合わせられて先制点を献上。同点に追い付いたあとは攻勢を強めたが逆転はかなわず、結果として先制点が重かった。

 国内組より先に海外組を招集し、国内で合宿を行って臨んだ試合。西野技術委員長は「海外組の選手と国内組の選手がうまくミックスできなかった」と眉間にしわを寄せた。選手間の距離感が遠かったことを課題に挙げ、「前(FW)の3人も中盤のトライアングルも、距離が延びていたり誰かが孤立したりしていた。ラインごとの距離もコンパクトではなかった」と、改善の余地を口にした。

 日本はW杯アジア最終予選B組で首位に立っており、13日に中立地テヘランで開催される第8戦でイラク代表と対戦する。