日本代表が階段でイラク戦勝利への会談を行った。10日の練習前、ハリルホジッチ監督と選手がスタジアム内のピッチにつながる部分で約20分の意見交換。通常はピッチで青空ミーティングを行っているが、試合開始の午後4時55分でもこの日は気温38度近い暑さ。強い日差しを避けた。

 テーマは暑さ。選手たちは、相手を追い回さず、ボールを大事にし、先に相手を消耗させる猛暑仕様の戦い方を希望。一方ピッチ状況もあり肉弾戦「デュエル(決闘)」仕様の選手を集めた指揮官は、従来の速攻を軸にして戦う方針があり、このすり合わせが行われたようだ。

 DF槙野は「監督はこうしたい、選手はこうしたい、のディスカッション」と有意義だったと強調。選手の志向を体現するには、FW本田を中盤の攻撃的な位置で起用することがはまる。その本田は「攻守においてコントロールしないと。速攻みたいな形を監督は作れと言うかもしれないですけど、それで自爆しないように」と話した。この会談が、W杯への大きなステップとなりそうだ。