灼熱(しゃくねつ)のテヘランで勝ち点3を取り損ねたハリルジャパンが、9月にさらなる暑さとの闘いを強いられる。次戦でオーストラリアに引き分けるか敗れると、W杯の出場権獲得は9月5日サウジアラビアとの最終戦(アウェー)に持ち越される。こうなると非常に厳しい。

 イラク戦で暑さの中での戦い方に課題を残したチームにとって、サウジアラビアの暑さはさらに手ごわい。協会関係者は「サウジの暑さはテヘランとは違う。それ以上の厳しさです」と頭を抱える。開催候補都市の西部ジッダは、在ジッダ日本国総領事館の公式サイトに「紅海に面しているため、1年を通して高温多湿。夏場には最高気温が39度を上回る一方、各月の最高湿度は91%にもなり、酷暑に見舞われることもあります」とある。

 中東の雄サウジアラビアとの敵地での対戦は06年9月のアジア杯予選(ジッダ)以来。当時のオシム監督は到着後すぐの異例の練習を課した。今回と同時期で午前2時を回っても気温34度、湿度90%のサウナ状態だった。翌07年9月には北京五輪に出場した反町ジャパンが、最終予選をダンマンで戦った。当時も気温35度、湿度70%の暑さに苦しんだ。何が何でも、オーストラリア戦でW杯出場を決めたいところだ。