来年6月開幕のW杯(ワールドカップ)ロシア大会で日本と対戦するH組のライバル国紹介2回目は、1次リーグ最終戦で戦うポーランド。一時の低迷を乗り越え、現在はFIFAランキング7位まで上り詰めた。

 サッカー界におけるポーランドは“古豪”ともいえる。名FWラトーらを擁した72年ミュンヘン五輪金メダル、74年W杯では3位、76年モントリオール五輪では銀メダル。FWボニエクが台頭した82年W杯でも3位となった。

 その後低迷が続く。強豪国に比べ育成システムが遅れていた。12年にウクライナと共催した欧州選手権でもポーランドは1次リーグ敗退だった。だが、FWレバンドフスキら当時のメンバーが現在の主軸だ。クラブで経験を重ねて個々が成長。16年欧州選手権ベスト8で得た自信が、今予選8勝1分け1敗の快進撃につながった。ナバウカ監督就任直後の13年11月は78位だったFIFAランクは今年8月に5位まで上昇した。

 ◆ポーランド 首都ワルシャワは作曲家ショパンの生誕地。05年に離任したローマ法王パウロ2世もポーランド出身。ユダヤ人収容所の「アウシュビッツ」は世界遺産。主食はフレブ(パン)で、ジャガイモ料理も多い。人口3840万人。面積31万2000平方キロ。