元日本代表で、02年W杯日韓大会1次リーグのベルギー戦でゴールも決めた、FW鈴木隆行氏(41)が地元の茨城・水戸で引退試合に臨み、豪華メンバーが集結した。

 前後半でチームを入れ替わって計90分プレーした鈴木氏は、後半ロスタイムの決勝PK含め、最多の計5得点で堂々の主役を演じきった。

 試合後のセレモニーでは涙ながらにあいさつした。スポンサーや参加者、引退試合開催に尽力してもらった古巣水戸のクラブスタッフらに丁寧に何度も何度もお礼を言った。そしてまず、両親に対し「僕を小さいころからずっと支えてくれた、勉強を1回もしろって言わずに、ずっとサッカーだけをさせてくれた両親、本当にありがとうございます」と言った。

 そして、子どもたちと観戦に訪れた妻でモデルの橋本優子に向け「優子のママ、そして優子」と切り出し、子どもたちの名前も挙げて呼び掛け「お前たちがいてくれるから、俺は生きていけます。本当にありがとう」と言うとまた、言葉につまって涙した。