ベルギー・シャルルロワに遠征中のブラインドサッカー日本代表は21日、4チーム参加の国際親善大会最終戦でイラン代表を1-0で破り、3戦全勝として優勝を決めた。

 日本は前半17分、川村怜主将(Avanzareつくば)が中央突破から相手DF3人をかわしてゴール左隅に強烈なシュートを決め、この1点を守りきった。

 世界ランク9位の日本は同5位のイランに対して07年の初対戦から9試合目にして初勝利を挙げた。通算対戦成績は日本の1勝4敗4分け。

 川村は3試合で8得点をマークしてゴールデンブーツ賞を受賞した。

 日本の試合結果、4チームの順位は以下の通り(得点者は日本のみ)。

 ◆19日 日本5-1ドイツ選抜【得】川村怜4、日向賢

 ◆20日 日本4-1シャルルロワ(クラブチーム)【得】川村怜3、オウンゴール

 ◆21日 日本1-0イラン【得】川村怜

 ◆最終順位 (1)日本3勝(2)イラン2勝1敗(3)シャルルロワ1勝2敗(4)ドイツ選抜3敗

 日本代表・高田敏志監督の話 イランはベストメンバーに有望な若手2人が加わり、試合前から難しいゲームになると予想できたが、勝ちにいくゲームをしようという強い気持ちで臨んだ。自陣壁際の深い位置からゴール前へ誘導してボールを奪う戦術もはまった。決定的なチャンスも意図してつくり、人とボールが動く日本のサッカーで勝つことができた。

 川村怜主将の話 初めてイランに勝利し、新しい歴史をつくることができて本当にうれしい。今回の遠征はこの試合のために来たので、試合にかける思いは全員強かったし、これまで積み上げてきたものでどこまでできるか試そうという気持ちで戦った。前半の立ち上がりからいい流れでプレーでき、日本のリズムで前までボールを運ぶことができた。相手のプレスの強度も高く寄せは速かったが、成長している感覚も持てた。