なでしこジャパンは10日、ウェリントンで行われた国際親善試合で、ニュージーランドに3-1で快勝した。FW田中美南(24=日テレ)が前半17分の先制点を皮切りに前半でハットトリックを達成。反撃を1点に抑えた。FIFAランキング11位の日本は同20位のニュージーランドに対し、通算7勝2分けとなった。

 日本は田中が3得点の大活躍を見せた。相手が引いてゴール前を固める難しい状況を打開。「1トップだったので(DFの)背後を狙っていこうと思った。2、3点目は相手との駆け引きに勝った」と冷静に振り返った。優勝した4月のアジア杯ではエース岩渕の陰に隠れて出番がなかなか訪れなかった。岩渕がコンディション不良で不参加となり、回ってきた出場機会を最大限に生かした点取り屋は「(アジア杯の)悔しさを持って今日入った。その悔しさや出ていない人の気持ちをこれからも忘れちゃいけない」と慢心はなかった。