キリンチャレンジ杯(12日パナマ戦=デンカS、16日ウルグアイ戦=埼玉)に臨む日本代表メンバーが4日、東京・JFAハウスで発表された。森保一監督(50)の最初のA代表メンバー発表となった8月30日は兼任するU-21代表を率いて出場中だったアジア大会の開催地ジャカルタで行ったため、今回が国内で行う初めての発表となった。

森保監督はチームのコンセプトについて、3-0で快勝した9月11日の初陣コスタリカ戦を例に「ザックリですけど全員守備、全員攻撃。コスタリカ戦でも表現してくれたと思う。攻撃で3点取れて、守備も無失点で終われた」と語った。その上で「前回の選考で考えていたところはワールドカップ(W杯)ロシア大会に行くことがなかった選手で、可能性のある、力のある選手を呼びたかった。若い年代で海外で活躍している選手、特にリオ世代より下の選手を招集しチームを作りたかった」と意図を語った。

今回は、19年1月開幕のアジア・カップを見据え、前回のチームとロシア組と融合し、チームを成長させることがテーマとなる。森保監督は「今回の彼らが、どれだけアジア・カップに残っていくのか…全員か、もしかしたら少数か、それは実力の世界。視察で選手を見ていきたい」とアジア・カップまで招集を巡るサバイバルマッチが続くことを明言した。

コスタリカ戦に続いて招集した、MF中島翔哉(24=ポルティモネンセ)に期待することを聞かれると「中島だけではなくて各選手、コンセプトの中で、それぞれが持っている特徴を思い切り発揮して欲しい」と語った。

対戦するパナマとウルグアイについては「両チームともに、W杯に出た非常に力のあるチーム。代表の強化に向け、力のあるチームと出来て成長につながると思っています」と笑みを浮かべた。【村上幸将】