DF冨安健洋(19=シントトロイデン)がフル出場し、Jリーグ開幕以降ではセンターバックとして初めて10代でA代表デビューを果たした。コンビを組んだDF槙野智章(31=浦和)は「まったく心配ない。数年後が楽しみです」と、若武者のプレーに称賛を送った。

4バックで臨み、センターバックは冨安が右、槙野が左。攻撃時はともに両サイドに開き、起点となって攻撃を組み立てた。「自分のサイドが(攻撃を)作りやすかった」という冨安はFW大迫勇也、MF南野拓実ら前線へ積極的に縦パスを送った。練習時から繰り返してきた形。得点にはつながらなかったがチャンスを生まれ、手応えを得た。

槙野は6月のワールドカップ(W杯)ロシア大会の出場権獲得に貢献し、本大会でもポーランド戦に出場。DF吉田麻也主将(30=サウサンプトン)と長くコンビを組んできた。その槙野の目からも、「あの身長で動けるし、人にも強い」と、188センチの冨安は頼もしく映った。

「いい素材が詰まっていますよね。経験がものをいうこともあるけど、あの年齢でベルギーでやっている。楽しみです」と、19歳の今後のさらなる成長にも太鼓判を押した。