日本代表MF原口元気(27=ハノーバー)が価値あるダメ押し点を挙げた。

2点リードの後半47分、MF南野のパスを受けて前を向くとゴールへ一直線。ペナルティーエリア左から左足で決めた。1次リーグ第2戦のオマーン戦以来4試合ぶりの大会2点目。貴重なチーム3点目で勝利を決定づけた。

成長を遂げた。この日は「あまり攻撃に絡めていなかった」。それでも諦めずに仕掛け続けた結果の1点。「昔なら前半今日みたいに攻撃に絡めなかったらイライラしちゃっていたけど(最後まで)冷静でいることができた。メンタル的に成長できた」。大人な原口を一発で示して見せた。

チームも落ち着いていた。前半から高い集中力で強敵イランを封じ、攻撃も連係で崩した。勝負を分けたのは一瞬の隙。原口は「イランは浮ついている感じがした。だからいけるな、と思った。心理的に上回れていた」。分析も的中。中盤の底に位置した相手の両脇を突き続けた。森保監督がハーフタイムにも口を酸っぱく話した「切らすな。続けろ」を体現した一戦となった。

次は2大会ぶりの決勝。「勝たないと意味ない」。攻守に奮闘する原口が頂点まで導く。