東京五輪世代の川崎フロンターレMF田中碧(20)が30日、北中米遠征(9月2~11日)に臨むU-22日本代表のメンバーに選出された。田中は、U-22日本代表に初招集された6月のトゥーロン国際大会で攻守の要を担い準優勝に貢献。同大会ベストプレーヤー部門で3位に選ばれた。

2度目の選出だが、川崎Fでは前節清水エスパルス戦でベンチ外だったことを挙げ「選んでいただけたのはうれしいですが(クラブで)試合に出続けないと」と複雑な胸の内を明かした。31日には代表出発前のセレッソ大阪戦が控えるが「代表まで1試合しかない。やるべきことをやって、いい形で代表に入れれば」と話した。

川崎Fの下部組織で育ち、トップに昇格して3年目。昨季の終盤に試合に絡み始め、今季は開幕からベンチ入りを果たし16試合に出場。MF大島僚太の離脱もあったが、MF守田英正ら日本代表経験者が集う層の厚い中盤で、試合出場を重ねてきた。「このチームが上位にいるからこそ選ばれていると思っている。そういう意味では優勝争いをし続けることが代表に選ばれることにつながる。チームの結果が大事」とキッパリ。

チームは現在、5戦未勝利で首位との勝ち点差は8。3連覇へ厳しい道が続くが「個人としてはA代表に入りたい思いがある。そのためにも、このチームで(試合に)出ないといけないし、出る以上はA代表に入れるぐらいの力がないといけない。よりもっと、パフォーマンスを上げて個人としても力をつけないと」と、直近のC大阪戦を見据えていた。