藤枝順心高出のMF杉田妃和(ひな、22=INAC神戸)が“凱旋(がいせん)試合”で存在感を示した。

カナダ戦にダブルボランチの一角で先発すると、3-0の後半ロスタイムに右サイドを走るFW田中美南(25)へ正確なロングパスを供給。ダメ押しの4点目の起点となるなど、フル出場で快勝に貢献した。

高校卒業後、初めて行われた静岡での試合。スタンドには、藤枝順心のユニーホームを着た後輩たちが応援に駆けつけた。杉田は「卒業してからも、たくさん応援してもらっている。足を運んでくれた試合で勝利できたことは良かった。楽しんでもらえたと思う」と、笑顔で振り返った。

日本代表は今後、11月10日に南アフリカと親善試合を行う。来年には東京五輪も控える。杉田は「五輪は自分自身の目標でもある。そこに向けて頑張っていきたい」と、決意を新たにした。【前田和哉】