日本協会の田嶋幸三会長(62)が10日、オリンピック(五輪)代表も兼任する日本代表森保一監督(51)を東京五輪まで五輪代表に集中させる案を検討材料の1つにいれた。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、9日に国際サッカー連盟が3月と6月のワールドカップ(W杯)アジア2次予選の原則延期を発表。田嶋会長は「今いろんな選択、決断をしようと思っても、不確定要素がどんどん出てくる中では難しい。具体的な代替案は議論できない」と前置きしたうえで「5月、6月について五輪中心にしてやるのかどうかはあるが、いい機会にしたらいい」と、柔軟に対応する考えを示した。

五輪代表は3月の国際親善試合2試合が中止。オーバーエージとの融合やメンバー選考を進めるべく、五輪代表で臨む6月のトゥーロン国際大会(フランス)が中止となった場合にはW杯予選が予定されていた国際Aマッチデー期間に親善試合を組み込むなど、世界情勢を見極めながら森保五輪ジャパンの強化を図る。