ヴィッセル神戸三浦淳寛監督(46)が19日、日本代表に初選出されたGK前川黛也(26)について「日頃の取り組み方、向上心、謙虚に取り組んでいるので、今がある」と、サプライズで代表入りできた理由を語った。

神戸は本来、横浜Fマリノスから19年途中に移籍してきた飯倉大樹(34)が正守護神だった。昨季は途中から飯倉と前川の併用が目立ち始め、11~12月のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)以降は前川が出場機会を得るようになり、今季も開幕から全5試合でゴールマウスを守る。

「もちろん飯倉の存在は大きい。飯倉のいいところをしっかり見ながら、前川は性格的にも積極的で、飯倉に相談したり、経験を積む中で成長していった」と、J1通算出場はわずか32試合しかないが、ベテランとの競争の中で急成長していった背景を説明。

指揮官は「日本代表は特別な場所。日の丸を背負うのわけで、そこの緊張感、責任感は特別。普段やっていることを日本のためにやっていれば、(同じ代表に選ばれたFW古橋を含めて)それぞれのよさは出せる。全てはいい経験になる」とエールを送った。

20日に戦う北海道コンサドーレ札幌は、昨年9月に途中就任した三浦監督が、最初の試合で4-0と大勝した。今度は敵地での一戦となり「いかに我々のやりたい方向に持って行けるかがカギ。どのチームも苦戦する相手だと思うし、難しい試合は覚悟している」と警戒した。【横田和幸】