U-17日本代表候補合宿(12日~15日、千葉)初日の12日、JFAロールモデルコーチに就任した中村憲剛氏(40)が“代表コーチ”としてデビューした。

現在C級ライセンスを保有しているという中村氏。練習ではリフティングゲームなどで積極的に選手と交流し、ミーティングにも参加した。

森山佳郎監督(53)は「日本を代表する指導者になる資質をもっている方」と、コーチとしての中村氏の可能性に言及した。初練習での様子は「どんどん声を掛け、ポゼッションも的確にコーチングしていた」と評価。「サッカーIQの高い人だからこそ、言語化するのもうまい。コーチ業を地道に積み上げて力を付けてもらえば、僕らも安心して道を譲ることができる」と、指導者としての今後の活躍に期待を寄せた。

合宿に参加したFW福田師王(17=神村学園)は、「上に行くほどファーストタッチが大事とおっしゃっている」と、中村からアドバイスを受けたことを明かした。

8日にプロ契約を結んだMF橋本陸斗(16=東京V)は「憲剛さんからは『止める、蹴る』を学んだり、日本代表での経験などいろんな話を聞きたい」と、4日間の合宿で中村氏からたくさんのことを吸収するつもりだ。