日本代表MF鎌田大地(24)は、所属先アイントラハト・フランクフルト(ドイツ)と同様に不動のトップ下に成長した。正確無比なスルーパスやシュートは今や世界トップレベル。父幹雄さん(52)が日刊スポーツの取材に応じ、母貴子さん(50)とともに家族で歩んだ24年間の成長の足跡を語った。挫折を乗り越えたエースは、第2の故郷関西で11日の国際親善試合セルビア戦に臨む。【取材・構成=横田和幸】

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鎌田は小学5年の冬から、実家で2匹の愛犬(ダックスフント)を飼い続けている。夢は当時からW杯と欧州CL出場だったが、バロンドール(世界年間最優秀選手)受賞という願いも込め、鎌田家では1匹に「バロン」と命名。もう1匹の「ココ」とともに、14歳になった現在も元気に暮らし、年に数回の再会を楽しみにしているという。

◆鎌田大地(かまだ・だいち)1996年(平8)8月5日、愛媛・伊予市生まれ。小学生時代はキッズFCに所属し、G大阪ジュニアユース、東山を経て鳥栖入り。3年目の17年夏にフランクフルト移籍、シントトロイデン(ベルギー)への期限付き移籍を経て19年8月に復帰。20年2月の欧州リーグではハットトリック達成。日本代表は19年3月に初選出、国際Aマッチ通算12試合4得点。180センチ、72キロ。家族は夫人と長男。