千葉県内で合宿中の日本代表候補のDF山根視来(28=川崎フロンターレ)が18日、オンラインで取材に応じ、隔離期間短縮に感謝した。山根は昨季、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)や11月のワールドカップ(W杯)アジア最終予選の遠征後に、のべ2カ月の隔離生活を経験している。

DF室屋の負傷で、今月末のW杯アジア最終予選(27日中国戦、2月1日サウジアラビア戦)にも招集される可能性が高い。その中で、前日17日に試合後の隔離期間が従来の14日から、6日に短縮された。これを受け「隔離期間中は精神的につらかったので、短くなったのは本当にありがたいこと。開幕前なのでチームメートとも一緒に練習できていない。新加入の選手も入ってきたのもあるので、そういう期間ができたのはほんとうにありがたい」と感謝した。

昨年は代表で飛躍した1年だった。初招集だった昨年3月の韓国戦では初先発初得点。昨年11月のW杯最終予選では、DF酒井宏樹の負傷でベトナム戦、オマーン戦で先発した。

カタール大会へがけっぶちの状況で、日本代表の2連勝に貢献した。夢だったW杯が現実味を帯びてきたが「僕は去年入ったばかりのチャレンジャー。自分ができることを精いっぱい表現することが一番大事。攻撃も守備も、今までできなかったことをもっとできるようになりたい」と地に足をつけ、自身の成長を掲げる。

日本代表の右サイドバックは比較的、層が厚い。その中で、山根の特長は得点力とアシストの多さ。昨季は川崎Fで2得点12アシストと攻撃力を発揮した。「自分の特長はフィニッシュに絡んでいくところ、数字を残すのはすごくこだわっている。そこで勝負したい」と決意を語った。

【岩田千代巳】