サッカー日本代表のDF板倉滉(24=シャルケ)が、負傷者の穴を埋め、勝ち点3に貢献する覚悟を誓った。25日、オンライン取材に対応した。ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選に臨むチームは27日に中国戦、2月1日にサウジアラビア戦(ともに埼玉)に挑む。

センターバックは不動の吉田&冨安のコンビが負傷離脱の緊急事態。引き分けも許されない大一番で先発の可能性が出てきた。板倉は「もちろん、自分がやってやるという気持ちで来ている」と闘志をあらわにし「2人が不在の中で、ここでしっかり勝ちきることが大事。チームの勝利のことしか考えていない」と勝利へのこだわりを口にした。

川崎フロンターレの下部組織をへて川崎Fでプロ生活をスタート。育成年代から学んだフィード力に加え、スピードと高さを生かした1対1の強さも武器だ。

今回招集されている谷口とは川崎Fでコンビを組み、植田直通(ニーム)とは日本代表の練習で一緒にやっており、互いの特長も知っている。「普段から声かけもコミュニケーションも取れている。全く心配ない」と柔らかい表情で答え、落ち着きもあった。

東京オリンピック(五輪)前のアルゼンチンとの親善試合では、コーナーキックから2得点とセットプレーの強さも武器だ。日本代表は最終予選でセットプレーからの得点がない中、期待されるが「常に狙っています。点が取れたら最高ですね」と意欲を見せる。

東京五輪をへて、今はA代表に定着しつつある。「また勝負だと思って、毎回(代表に)来ている。日本代表に来られるのは光栄なこと。ただここで結果を残さないと次はない場所。W杯がかかった場所の活動に来られている。日本を背負っていいプレー、勝ちにつながるプレーを意識しながらやっていければ」と覚悟を口にした。