7大会連続のW杯出場を決めた日本代表(FIFAランキング23位)が、B組最下位のベトナム(同98位)との最終戦に1-1で引き分けた。7勝1分け2敗の勝ち点22で全日程を終了した。

この後の試合(日本時間30日午前3時開始)で2位サウジアラビアがオーストラリアと引き分け以下なら、日本の1位が決まる。

カタール切符を獲得した24日のオーストラリア戦から先発9人を入れ替え、臨んだホームでの凱旋試合。オーストラリア戦で2得点したMF三笘薫(サンジロワーズ)がA代表3試合目で初先発し、MF久保建英(マジョルカ)も昨年9月7日の中国戦(1-0勝)以来、8試合ぶりの先発出場。また、39歳のGK川島永嗣(ストラスブール)も先発し、39歳9日での国際Aマッチ出場は日本代表歴代2位の年長出場記録となった(1位は40歳106日の川本泰三=1954年5月3日、インド戦)。

日本は立ち上がりから攻勢に出たが得点を奪えず、逆に前半20分にCKからヘディングで押し込まれて失点した。三笘のドリブルから好機をうかがったが、自陣に引いてゴール前を固めるベトナムの守りを崩せず。8試合ぶりの先発となった久保も本来のキレを欠いた。

後半はMF伊東純也(ゲンク)を右サイドに投入し、前半の4-3-3からシステムを4-2-3-1に変更。MF原口元気(ウニオン・ベルリン)のシュートを相手GKがこぼしたところ、DF吉田麻也(サンプドリア)が押し込み同点とした。後半25分にはMF田中碧(デュッセルドルフ)が逆転ゴールを決めたかに見えたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で南野拓実(リバプール)にハンドがあったとして得点は認めらなかった。

終盤にもFW上田綺世(鹿島アントラーズ)がゴールを決めたがオフサイドの判定。最後までベトナムのぶ厚い守りを崩せず、新型コロナウイルス蔓延後、初めて4万4600人の観衆を迎え入れた最終戦を白星で飾ることはできなかった。

W杯カタール大会の組み合わせ抽選会は4月1日(日本時間2日)にドーハで行われる。出場32チームは6月に出そろい、夏場の酷暑を避け、史上初の冬開催となる本大会は11月21日に開幕する。