欧州遠征初戦に臨んだFIFAランキング13位のなでしこジャパン(サッカー女子日本代表)が、同36位のセルビアに5-0で快勝した。

後半に代表デビューしたFW千葉玲海菜(23=千葉)が出場2分後に初ゴールを決めるなど、5人が得点を挙げた。

体格で勝るセルビアを相手に、日本は前線から積極的にボールを奪いに行き、試合の流れをつくった。先制点を挙げたのは、FW植木理子(22=日テレ東京V)。前半28分、右サイドを駆け上がったDF清水がマイナスのクロス。ゴール前にいたFW植木は長身の相手DFに競り負けず、しっかりヘディングで合わせた。セルビアのカウンターを受ける場面もあったが、GK山下を中心に落ち着いた守備を見せた。

後半は交代でピッチに立った選手が躍動した。後半17分、MF宮沢の絶妙なクロスに相手DFの裏に抜け出たMF猶本がヘディングシュート。途中出場の2人の連係でゴールを奪うと、同31分には宮沢自らゴールを決めた。

この日がデビュー戦となった千葉は、後半34分から途中出場。その2分後、MF長谷川のこぼれ球を左足で押し込んだ。最後は後半40分に途中出場したMF成宮もゴールを決め、5得点で快勝した。

池田太監督(51)体制で初めて挑んだ昨年11月のオランダ遠征では、アイスランド相手に0-2、オランダ相手に0-0。2度目の欧州遠征となった今回は、ゴールを量産した。

次は現地時間27日に、FIFAランク29位のフィンランドと対戦する。

 

日本の先発メンバーは以下の通り

<GK>

山下杏也加(21=INAC神戸)

<DF>

清水梨紗(26=日テレ東京V)

南萌華(23=三菱重工浦和)

熊谷紗希(31=バイエルン・ミュンヘン)

宮川麻都(24=日テレ東京V)

<MF>

長野風花(23=マイナビ仙台)

長谷川唯(25=ウエストハム)

杉田妃和(25=ポートランド・ソーンズ)

林穂之香(24=AIK)

<FW>

田中美南(28=INAC神戸)

植木理子(22=日テレ東京V)