日本代表に初招集されたFW岩崎悠人(24=鳥栖)が20日、オンライン取材に対応した。前日19日の東アジアE-1選手権の香港戦(カシマ)で、後半19分からピッチに立ち、代表デビューを飾った。負傷で辞退したFW武藤嘉紀(30=神戸)に代わっての追加招集。「招集の際には、びっくりしたことが大きくて。チームは5連休。朝に電話が来て、ドタバタと千葉に駆けつけてきた。うれしい気持ちだったり、お世話になった方に恩返しできたらとか、いろんな気持ちが生まれました」と素直な思いを口にした。

京都橘から高卒で、17年に京都にプロ入り。ただ、19年の札幌、20年の湘南、21年の千葉の3年間は無得点。世代別の代表に呼ばれながらも、昨年の東京五輪メンバーからは外れた。「これまで試合に出られないことがなかった。どうして認められない、使ってくれないと思っていた。でも、次第に受け入れられるようになって、うまくいかない時期もある、と切り替わった時に、課題の克服にベクトルを向けて、継続してトレーニング出来たことは今の自分につながっている」とかみしめた。

代表での背番号は「10」。武藤が着ける予定だった数字を背負い「むっちゃ嫌なんですよね。武藤選手の後ということで、知った時は、嫌やなって思ったんですけど、こんな機会なかなかないと。こういう状況、環境を楽しみたいと思っている」と前向きに捉えている。

同学年のDF冨安健洋(23)は、既に海外へ羽ばたき、名門アーセナルで躍動する。「すごい刺激になっている。悔しい気持ちも少なからずあった。でもそこに向けて、焦りじゃなくて、自分のやることをやろうと考えてきた。遅くはなりましたけど、デビューできたことは大きな1歩。もっともっと成長スピードを上げて、追いつけるようにやっていきたい」と目を輝かせた。