日本サッカー協会の反町康治技術委員長は9日、W杯カタール大会への国内組の出国を前に、報道陣の囲み取材に対応した。

8日の試合中に救急搬送された日本代表MF遠藤航(29=シュツットガルト)について、「ドクター同士が話している。最新情報だと、脳の損傷、脳の出血、頭蓋骨の損傷はなし。いわゆる脳振とうです」と説明した。

17日に迫ったカナダとの国際親善試合の出場については「分からない」と話した。

遠藤はホームで行われたリーグのヘルタ戦で頭部を負傷し、後半37分に途中交代を余儀なくされた。後半32分に空中のボールをヘディングしようとした際、後ろからきた相手MFシュニッチと激しく激突。相手の頭が遠藤の右側頭部にぶつかる形となり、ピッチに倒れ込んだ。

すぐにプレーが止められたが、遠藤は最初意識がなく、心配したGKミュラーが体を横にし、口に手を入れて気道を確保しようとした時にようやく遠藤は自力で上半身を起こした。その後、担架に乗せられてピッチをあとにしていた。