サッカー日本代表の森保一監督(54)が、世界一となった侍ジャパンから、大きな刺激を受けた。

千葉市内での日本代表合宿3日目、一部非公開で行った練習後に取材対応。世界一の野球の強さに、追いつきたいという熱い気持ちを口にした。

この日のミーティングで侍ジャパンについて言及したという。

「野球は、個のレベルがすごく大きいと思う。個のレベルを世界のトップトップ(トップ中のトップ)にあげた上で、日本の良さであるつながる力、組織力を上乗せすれば勝っていけるというのを野球、侍ジャパンが見せてくれた。我々も、そうできるようにしていこう」と、選手たちに伝えた。

続けて「投手にしても野手にしても、みんな武器を持っている人たちが交代し、バトンをつなぐように出てきて勝っていく。それは今、サッカーも5人交代枠になり、同じこと。みんなが個の大きさ、武器を持った上でつないで勝っていくというのは、我々にも必要だということも話しました」と明かした。

サッカーではピンチもチャンスも一瞬だが、野球は各イニングが終わるまで、ピンチもチャンスも続く。「(メキシコ戦の)昨日は見ていて疲れました」と苦笑い。その上で、「相手を圧倒しながら勝っていくことができた上で、リードされると我慢強い戦いをして、ひっくり返す。そこが日本の野球の世界的な強さだと思う。追いついていきたいですよね」と本音も飛び出した。

野球のドラマチックな勝ち上がりに「心が震えています」。シーンを思い出しながら、目に涙を浮かべながら、取材に応じていた。