U-20日本代表が、同イスラエル代表との1次リーグ(L)最終第3戦で敗れた。FW坂本一彩(19=岡山)が先制点を決めるも、退場者を出して1人少ない相手に後半2失点。1-2で逆転負けした。グループ3位に沈み、28日(日本時間29日)のE、F組の試合を受けて最終的な結果は決まる。1次L突破が厳しい他国次第の状況となった。

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「世界一」の目標を高らかに掲げ、過去最多4人の海外組を招集しながら苦戦を強いられた。日本は前節から先発3人を入れ替え、前半ロスタイム1分、大会初スタメン坂本のゴールで先制に成功した。引き分け以上で1次L突破が確定する。優位に試合を進めることができたはずだが、相手が1人退場した後の後半31分、同ロスタイム2分に失点し、まさかの逆転負け。暗転のC組3位に沈んだ。

坂本に笑顔はなく「相手が少なくなってから、自分たちに隙が出てやられてしまった」。冨樫監督も修正の手を打てず「10人になってからの試合の運び方を含め、自分のマネジメントに悔いが残る」と反省した。

出国前の代表発表会見。「優勝」と掲げたが、結果は1勝2敗の勝ち点3。全試合で先制しながら、かろうじて勝った初戦は終盤に押し込まれ、第2戦コロンビア戦、このイスラエル戦はともに後半2失点。試合運びのつたなさ、勝負弱さが真剣勝負になった途端、際立つ。監督は「いくら海外遠征を繰り返しても、W杯本番の強度、雰囲気や状態など、立った人間にしか分からないことがたくさんあった」。得点も初戦以外はセットプレー絡み。流れの中からは相手を崩せなかった。アジアでも4強止まりで「谷間」と呼ばれても致し方ない世代となった。