日本代表(FIFAランキング16位)がオーストラリア代表(同25位)と1-1で引き分け、C組首位を堅持した。

後半13分にオウンゴール(O・G)で先制を許したが、同31分に途中出場のMF中村敬斗(24=スタッド・ランス)のクロスが相手O・Gを誘い同点に追いついた。この得点で日本代表歴代最長の25戦連続ゴールとしたが、攻撃陣からは崩しの課題の声が上がった。守備陣は連続無失点記録が6で止まったものの、被シュート1本、CKゼロと相手を封じ込め、3バックの成熟を示した。先手を取られてもじれずに戦い、勝ち点1を積み上げた。

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まさかの形で無失点が途絶えた。

後半13分、中盤の競り合いを制したオーストラリアが右サイドからゴール前にクロスを入れた。ゴール前で、3バック中央のDF谷口彰悟(33=シントトロイデン)がクリアしようとしたところ、コントロールミスとなり、ボールは後方のゴールへ吸い込まれていった。しばらくあおむけのまま立ち上がれなかった谷口は「難しいボールではなかった。シンプルな自分のミス。僕がゲームを壊してしまった」と悔しさを口にした。

今年2月、アジア杯カタール大会準々決勝イラン戦で1-2で敗れて以降、6試合連続で無失点を積み重ねてきた。最終予選はDF板倉、谷口、町田の不動の3バックで無失点を継続。この日、無失点で終えれば日本代表最多タイの7試合連続無失点となったが、O・Gで途切れた。

もっとも、最終予選で初めてリードを許しても慌てることはなかった。失点直後、意気消沈の谷口に手を貸し、立ち上がらせた板倉は「今まで無失点だったから、1失点することでメンタル的に難しくなることは分かっていた。じれないようにと話していた」。谷口も「ここで崩れたら相手の思うつぼ」と、懸命に気持ちを立て直した。

相手は06年のドイツ大会から5大会連続でW杯に出場している常連国。高さと体の強さを生かし、日本がアジア杯で屈したロングボールも使ってきたが、浴びたシュート数はわずか1本。O・Gにつながったプレーに反省は残るも、町田は「ロングボールの対応は悪くなかった。アジア杯とは違う。被シュート数も少ないのは継続していきたい」。

各選手が、先制されてから追い付いての勝ち点1をポジティブに捉えている。無失点とはならなかったが、今回の失点を教訓に、日本代表の守備陣はまた1つ成長をとげる。【岩田千代巳】

【日本代表】初失点許すもオーストラリアにドロー 中村敬斗OG誘発、貴重な勝ち点1/詳細