出張といえば、夜の「お・た・の・し・み」。僕も、もちろん、夜な夜な繰り出しています。夜になるとなぜか元気になってるような…?

 今回のアジア杯オーストラリア大会の出張を前に、スマホで調べるだけでは飽き足らず、それ専用のアプリまでダウンロードしてきました。これがあれば、どこに何があるか一目瞭然。迷うことなく見つけられますから。やはり南半球に来たからには、そこにしかないことをたっぷりと味わいたい。

 僕が楽しみにしているのは、街に繰り出す、のではなく夜空を見上げることです。特に南半球では、北半球で見られない星座が見られます。有名なのは南十字星。サッカーファンならおなじみ、ブラジルのクラブ・クルゼイロも南十字星という意味です。日本なら冬の代表的な星座のオリオン座も、南半球に来れば半袖で見られちゃう風情があります。コンパス座、はえ座など、地味すぎて言ったもん勝ちみたいな星座も南半球ならでは。後輩記者に天体観測の話をしたら「おっさんが何言ってるんすか~」とゲラゲラ笑い飛ばされました。

 予報外れの雨に打たれて、なかなか降るような星空には出会えていません。ダウンロードしたアプリも活躍できず。夜にきらめくネオンに引き寄せられるのも悪くないですが、夜空を見上げてみるのもいいものです。【高橋悟史】