DF酒井高徳、FW伊藤達哉が所属するハンブルガーSVはアウェーでシャルケに0-2で敗れた。

 前半17分にPKで先制点を許し、後半32分にも追加点を奪われた。

 酒井高はボランチで先発し、前半15分にはセットプレーのこぼれ球を拾いミドルシュート。同34分にもセンタリングのはね返りを拾い、フェイントで相手をかわしたあとにやや距離のある位置から狙うが、どちらも枠には飛ばなかった。0-1とリードされた後半24分に前線の枚数を増やすため退いた。「内容こそはそんなに悪くはなかった。0-1が長く続いてチャンスもあった中で決めれなかった。どっかで返せればというのが、今日足らなかったところかなと思います」と試合を振り返った。

 伊藤は右MFで2試合連続で先発したが、プレーに精彩を欠き前半35分でピッチを後にした。早い時間の交代に酒井高は「両サイドで突破できない状態が結構続いた。なにか真ん中で変化をつけたかったかな」と推測。「達哉自身も引っかかってることが多かったし、失点の前もボール取られてるところがあった。(交代後は)少し形として良い攻撃が何本かできたのもあった。悪くなかった選択かなと思う」とした。ただ、「(伊藤が)『俺が交代か』みたいな感じでチンタラ出てたんで、『早く出ろ』って怒りました」と笑いながら話し、「また『高徳が(伊藤に)喝』みたいな感じになると思うけど(笑)。でもそれはね、チームを考えてほしいというか。やっぱり負けてる状態で、そこに納得がいかないのは分かるけど、チームのためにサッと戻って欲しいっていうね。彼には良い経験になったんじゃないですか」と続けた。

 ハンブルガーSVは3勝1分け8敗の勝ち点10で15位。シャルケは7勝2分け3敗の勝ち点23で2位に浮上した。(鈴木智貴通信員)