MF乾貴士が所属するエイバルはホームでレアル・マドリードに1-2で敗れた。

 エイバルは前半34分、パスカットからボールを奪われ、FWロナルドにGKとの1対1を冷静に右足で決められて先制点を許した。後半5分に左CKをDFラミスが頭でたたき込んで同点に追いついたが、同39分、右クロスを再びロナルドにフリーで頭で流し込まれて勝ち越された。

 乾は左サイドで先発。序盤から積極的にチャンスに絡み、前半22分にはカウンターから絶妙のヒールパスでFWキケの決定機をお膳立てしたが、シュートは枠を外れた。後半31分にはワンバウンドしたボールに頭を合わせたがクロスバーを越え、得点には絡めず後半42分に退いた。

 乾は「いいサッカーができたし、レアルを困らせることはできたので、それに関しては満足していますけど、せめて引き分け。勝ち点1と勝ち点0では全然違う。たった1かもしれないけど全然違う。その1だけでお客さんはもっと喜んでくれると思う。きょうはそこをやりたかったけど、できなかった。今日は落胆が大きい。途中まで1-1でいけていたのでもったいない。2点目もミスからの失点だった」と、善戦及ばす競り負けたことを悔しがった。

 相手エースのロナルドについては「選手としてタイプが違うし考えていることも違う。クリスティアーノは得点を取ることしか考えていない選手、そこに命をかけている選手。自分とはサッカー感が違う」とした。

 エイバルは11勝6分け11敗の勝ち点39で暫定8位。Rマドリードは17勝6分け5敗の勝ち点57で暫定3位。