<アジア杯:オーストラリア2-1韓国>◇決勝◇1月31日◇シドニー

 開催国オーストラリアが延長戦の末、初優勝を飾った。後半ロスタイムに同点に追いつかれたが、延長前半15分に途中出場のFWジェームズ・トロイージ(26=ベルギー1部ワーレゲム)が決勝ゴールを押し込み、アジアの頂点に立った。大会MVPは先制点を挙げたFWマッシモ・ルオンゴ(22=イングランド3部スウィンドン)が選ばれた。オーストラリアは17年コンフェデレーションズ杯ロシア大会にアジア代表として出場する。

 オーストラリアは90分での勝利目前に同点とされたが、決してひるまなかった。「選手は追いつかれてショックを受けていた。でもまだ30分残っていると思って、一生懸命プレーしてくれた」とポステコグルー監督。延長前半15分にFWユリッチがゴール右で相手に倒されながらもキープして、中央へクロス。これをGKがはじき、トロイージが右足で押し込んだ。

 同監督は「すべての選手、スタッフを誇りに思う。世界で戦っていける自信になる」と胸を張った。後半18分で交代したエースのケーヒルは試合前、「W杯や他のトーナメントでもプレーしてきた。でも開催国として今大会で優勝できたら(キャリアの)締めくくりになる」と話していた。代表引退について明言しなかったが、決勝点のトロイージやMVPのルオンゴら、若手の台頭を頼もしく思ったに違いない。