FIFAワールドカップ2026(W杯)北中米大会の1次リーグF組で、日本(FIFAランキング18位)がオランダ(同8位)との初戦を、日本時間15日の午前5時に迎える。運命のキックオフを待つ前日14日、日本サッカー協会(JFA)が公式YouTubeの代表密着ドキュメンタリー「Team Cam」の最新回を配信。主将を務めてきたMF遠藤航(リバプール)の回復が間に合わず離脱した後、チームに伝えられた場面が公開された。
ベースキャンプ地、米ナッシュビルのミーティング室。練習前の全員を前に、森保一監督(57)が「インフォメーションがあります」と切り出した。
「航………あの、離脱してもらう…ことになりました」
悲痛な言葉が、静寂の部屋に響いた。
「メディカルとも相談して、W杯に出るために即、手術しをてくれて、頑張ってリハビリを続けてくれたけど、初戦、そしてW杯全体を含めて100%回復するっていうことは難しいっていうことで、離脱…ということで話を昨日、させてもらいました」とイレブンに経緯を説明した。
南野拓実や吉田麻也のように、帯同も考えたそうだが「26人ということに関しては、今しっかりプレーできる選手を26人そろえて戦うということ。その考え方の下、代わってもらうということで話をさせてもらって。もう既に、みんなが練習に来るタイミングで、もうチームのホテルを離れています、ということをお伝えさせてもらおうかな」と日本のために貫いた基準も報告した。
仲間に直接のあいさつがなく離れたことには「みんなの前で話してもらおうということも本人とも話はしましたけど、ひょっとしたら会った人もいるかもしれないけど、告げずにチームを離れたいということで、本人の意思を尊重しました」という、やりとりがあったことも明らかにした。
追加招集については「町野に来てもらおうと思います」。新たな主将についても「キャプテンは(板倉)滉にやってもらおうかなと思います」と発表した。
続いて、促されて全員の前に立った板倉は「朝飯の後、監督から話もらって、キャプテンやらせてもらうことになりました。航くんとも、朝飯後に、部屋に行って話しましたけど…」と打ち明けると涙。「前回のW杯から航くんがこのチームを引っ張って、ここまで来て、相当悔しかったと思うし…。みんなも分かっていると思うけど、このW杯にどれだけ懸けてきてたのか、があったからこそ、なかなかみんなの前で話をするのが難しいということだったので」と沈痛な思いを代弁した。
「代わりにじゃないですけど、話す必要もないと思うけど、みんなも航くんの気持ちは分かってると思うからこそ…。もう一回、日本代表の自覚を持って責任を持って。このW杯杯で、このメンバーでやるしかないと思うんで」と涙をぬぐい「3日前で、いろいろビックリするようなことだとは思うんですけど、こっからは、このメンバーでやるだけかなと。しっかり責任を持って戦って、優勝しましょう。以上です」と決意表明で締めくくった。
遠藤は2月11日のイングランド・プレミアリーグ、サンダーランド戦で左足甲の靱帯(じんたい)を痛めて即手術。3度目の大舞台に向けてリハビリに励み、壮行試合の5月31日アイスランド戦で復帰していた。
しかし、先発した一戦で左足を踏まれて違和感を覚え、前半だけで交代。6月2日から始まったメキシコ・モンテレイでの事前合宿から別メニュー調整が続いていた。
ベースキャンプ地の米ナッシュビルでは練習に一部合流したものの、状態が上がり切らず、医療チームから報告を受けた森保監督が26人の登録メンバーからの交代を決断。選手には11日(日本時間12日)の練習前に説明した、としていた。


