同点ゴール、決勝ゴールを決めてドイツを救ったFWデニズ・ウンダフ(29=シュツットガルト)の人生逆転ストーリーが世界中で話題となっている。ウンダフは、0-1だった後半25分に交代出場した。その8分後、貴重な同点ゴールを決め、ロスタイムに入った4分後には決勝点まで入れた。
波瀾(はらん)万丈のサッカー人生だった。ブレーメンのユース出身で、身体条件が良くないという理由で高い評価を受けられなかった。22年に地元メディアとのインタビューで「14歳の時、ブレーメンは私が小さすぎて未来がないと言った。しかし、私は諦めなかった」と振り返った。
ドイツ4部リーグTSVハフェルゼで現役を続けていたが、月給が約4万円だった。サッカーだけで生計を立てられず、近くの工場でレーザー機械の操作員として、1日8時間の労働を続けた。午前4時に起きて工場に向かい、練習を終えた後、午後8時に帰宅する日が続いた。
当時のチームダイレクターは、英国「ジ・アスレチック」のインタビューで「ウンダフは、生活費のため家族の支援を受けなければならなかった。私たちのクラブで重要なのはお金ではない。彼のような選手に2度目のチャンスを与えること。彼が素晴らしい得点源になると確信していたので、ハフェルゼでプレーし続けるように熱心に説得した」と説明した。
ウンダフは、15-16年シーズンから同クラブで2年間、67試合32得点を記録した。18年には3部リーグのSVメッペン移籍し、ベルギーのユニオンSGを経て、22年にプレミアリーグのブライトンに移籍するなど、“成功街道”を歩んだ。


