5区で、日大のケニア人留学生キトニー(4年)が、歴代2位に相当する1時間18分24秒の記録で好走。同区で留学生初の区間賞に輝いた。

 思わぬハプニングを力に変えた。5キロを過ぎて初めて時計のストップウオッチを押し忘れたことに気づいた。「やばい」と、ペースを上げて前を追い、9人抜き。順位を14位から6位に押し上げた。

 頭にはニット帽。苦手な寒さと風に耐えながら3年連続の5区を走りきった。初挑戦の14年は区間10位と沈んだが、15年は2位、今回は区間賞と、着実に力を付けた。「今年で最後だからがんばろうと思った。9人抜いて気持ちよかった。(3度の山上りで)1番楽しかった」と笑顔があふれた。

 大学卒業後は故郷ケニアに戻り、5000メートルでリオ五輪、マラソンで東京五輪出場を目指す。