中央学院大5区の山本(4年)は意識がないなか、箱根の山を登っていた。

 残り約10キロの小涌園前、川崎監督は「呼び掛けたが返答があいまいだった」と振り返る。チーム一我慢強い男は区間18位でゴール後もふるえが止まらず、「あの子以外ならやめていたと思う」と思いやった。1区潰滝、3区塩谷の4年生コンビが区間6位、4位と好走して稼いだ貯金で、シード圏内には37秒差。同監督は「山下りで流れをつかみたい」とした。