リオデジャネイロ五輪の陸上男子短距離代表、桐生祥秀(20=東洋大)が、競泳萩野公介(21)に近づく活躍を目指す。28日、東京都内の東洋大白山キャンパスで男子400メートルのウォルシュ・ジュリアン(19)と壮行会に出席した。学生ら約600人に拍手されて、「こういうのは初めて。(13年に出場の)世界選手権とは違うと思った。テンションが上がりました」と喜んだ。

 桐生は、1学年上の金メダル候補萩野とは面識があり「いろいろお話ししたことがあります。先輩についていこうと、刺激をもらえます。実績はまだまだですが、僕も東洋大の歴史に名を残したい」。ボルトらがいる陸上男子100メートルでさすがに金メダルとはいかないが、日本人初の9秒台は射程圏内にある。「五輪の決勝、日本人初の9秒台を視野に入れているので、一生懸命走りたい」と誓った。【益田一弘】