汗と涙にぬれたたすきを運んでいく。新春の大舞台に監督も選手も、それぞれの思いを胸に挑む。連載「箱根半端ないって」の第3回は取材の中で生まれた名言、珍言、深イイ話を紹介します。深い言葉から、クスッと笑えるものまで。どうぞ、年明けまで、じっくりかみしめて下さい。【箱根駅伝取材班】

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「ある年に猛暑でビールがすごく売れても、次の年寒かったら売れるわけがない。にもかかわらず、目標を前年から上げるのはダメダメ管理職。陸上も同じ。目標を常に自分の最高点、他人と比較して決めがちだけどそうじゃない。条件、調子など勘案し、自分の位置を理解し、半歩先に置く。ビジネスストーリーをスポーツに置き換えてやっているだけです」青学大・原晋監督 ※強い理由が、ここに詰まっている。

「選手にきつい練習を課しているし、監督がだらだらしてちゃいけない。大手町で胴上げをしてもらうためにも軽くなりました。箱根が終わったらリバウンドすると思いますが」東海大・両角速監督 ※悲願へ体重は17キロ減の69キロに。

「誇り。本気でやってきた証し」駒大・大八木弘明監督 ※「平成の常勝軍団」と呼ばれることについて聞かれ、ズバリ。6度Vはだてじゃない。

「『選手はクルー(船員)』が帝京大駅伝競走部のテーマ。1度船に乗ったら、誰も脱落することなく、みんなをゴールまで連れて行きたい」帝京大・中野孝行監督 ※誰を外すか、16人のメンバーを選ぶのに苦悩した。部員が努力し続け、同じ船に乗り続けた証しだった。