鉄紺の魂で挑む。男子20キロ競歩の世界選手権日本代表が2日、ドーハ市内で4日のレースへ向け、会見した。

東洋大3年の池田向希(21)は「14日に出雲駅伝がある。東洋大のチームのみんなからサポートを受け、ここに立っている。その1秒を削り出す。粘り強い歩きをして、チームに勢いをつけられたら」。そう東洋大のスローガンを用い、抱負を語った。男子50キロは近年、世界大会でメダルを量産しているが、20キロはまだない。「ベストパフォーマンスを発揮すれば、おのずとメダル、金メダルが付いてくると思う。初めてのメダル獲得を目指したい」と力を込めた。世界競歩チーム選手権優勝など国際舞台に強い池田は、タレントの「みちょぱ」こと池田美優(20)の、はとこでもある。

また京大卒で、1時間17分15秒と世界歴代4位の自己記録を持つ山西山西利和(23=愛知製鋼)は「当日のパフォーマンスにパフォーマンスにすべてを注ぎたい。金メダルを最大のターゲットとして、練習をしてきた。やるべきことの最後の手順を1つずつ踏んでいけば、結果は付いてくる」と意気込んだ。

6月にはドーハを視察し、暑さも「特段驚いたことはありません」と自信がみなぎった。

日本選手権5連覇で、3度目の出場となる高橋英輝(26=富士通)は「メダル獲得を1番の目標。自分の力を出し切ることを大事にしたい」。15年北京大会は47位、17年ロンドン大会は38位。課題である国際大会で結果を残すべく、抱負を語った。