日本記録保持者の北口榛花(22=JAL)が59メートル38で優勝した。4投目にこの日の最高記録をマークした。「今季に入ってから、全力で投げたのはこの大会が初めて。優勝できてほっとしているが、60メートルは超えたかった」と苦笑いを浮かべた。

昨年5月に従来の日本記録を56センチ更新する64メートル36をマーク。さらに10月には66メートル00と、自身の持つ記録を大きく更新した。さらに向上すべく、東京五輪延期を受けて助走の取り方の変更に取り組み始めた。

改造に着手してまだ間がないこともあり、「助走を変えると、こうなっちゃうんだなと実感した。やりを引くさいの動作がまだ安定していない」と自己分析。実戦を積んだことで見えてきた課題を、1年後を見据えながらしっかりクリアしていく。