1500メートルとの2冠を狙った田中希実(21=豊田自動織機TC)は2分4秒76で4位に敗れ、「弱い部分が出た」と悔しそうだった。

序盤に後方からの位置取りとなったのは想定通り。「最初の100メートルは自分のペースで行こう」。悠然と構えて機をうかがい、2周目に差し掛かったところでトップへ。先頭をキープして4コーナーを回ったが、直線で失速して着順を落とした。

日本記録を保持する1500メートルと比べると「800メートルでは勝ちたいという気持ちが弱かった」と反省し、「春から培ってきたものを出せなかった。弱さ、おごりの部分が出た」と話した。

今後は5000メートルの大会出場も視野に入れる。「いろんな種目で活躍できるような選手を目指したい」。伸び盛りの21歳は、敗戦を糧にさらなる成長を期す。