山形の女子は山形城北が3連覇を飾り、全国3位の出場回数となる29度目の全国出場を決めた。12月20日に京都・都大路で開催される全国高校駅伝に出場する。

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山形城北が今年も、都大路に名乗りを上げた。5区のアンカー吉田百那(もな)主将(3年)が右手で3連覇と示し、2位以下を1分59秒引き離してゴール。「1位でつないでくれたタスキを1位でゴールできてよかった。3連覇することができてホッとしています」と笑顔で振り返った。

昨年の全国レギュラー3人を3区までに配置し、逃げ切りを図った。狩野琉姫(2年)が1区3位と出遅れたが、焦りはない。2区鈴木華奈(3年)が首位と40秒差を逆転。2キロ過ぎにトップに立ち、後続を17秒引き離してタスキをつなぐ。2区以降は全員区間賞と、他を圧倒した。殊勲の鈴木は「想定内でした。どんな順位でも落ち着いて詰めようと思っていました。1位に立つという目標を持って走れました」と胸を張る。高校駅伝デビューの4区渡部莉奈(1年)も「ちょっと緊張しました。タスキを1位でアンカーに渡せてよかった」と笑顔だ。

1年時から県予選に出場する吉田主将は昨年、県3区と東北大会3区で区間賞を獲得。だが、都大路出発前日に左足外側を疲労骨折し、全国出場はかなわなかった。今年もコロナ禍で県高校総体が中止。気落ちしたが、「駅伝のために入学したので」と大会開催を信じて走り続けてきた。この日の優勝記録に、吉田主将は「今日のタイムは納得できない。2年間走れていないので都大路でいい記録を出したい」と自身初となるひのき舞台へ、闘志を燃やした。【佐々木雄高】