大阪国際女子マラソン(1月31日、ヤンマースタジアム長居発着)の記者会見が22日、大阪市内で行われた。

今大会のテーマは「越えろ。チームJAPAN」。来年開催予定の東京オリンピック(五輪)に向け、05年に野口みずきさんがマークした日本記録(2時間19分12秒)を更新することを目標に置いた。

その上で、マラソン男子で、世界陸上で4度代表に選ばれた川内優輝(33=あいおいニッセイ同和損保)がペースメーカーを務めることを発表。

会見に出席した日本陸連の理事で、瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは、新型コロナウイルスの影響で外国人選手の参加が困難になったとし「川内選手は『オリンピック選手の力になりたい』と引き受けてくれた。いい記録を出すには、外国人選手がいた方がプラスになる。女子選手だけでは記録が出にくいので、男子選手をペースメーカーに使うことになった」と説明した。

大会には東京五輪代表の一山麻緒(23=ワコール)や前田穂南(24=天満屋)が出場する。現役最速は一山の2時間20分29秒。瀬古リーダーは「2人には(東京五輪で)メダルを期待している。足りないのは記録。ケニアやエチオピアからは17分台、18分台の選手も出てくる。互角に戦えるように、最低でも2時間20分を切れるようにしてほしい」と期待を込めた。