18年アジア大会(ジャカルタ)金メダルの井上大仁(28=三菱重工)は、積極的な仕掛けが実らなかった。2時間6分47秒の自己記録で4位となり「目の前で(鈴木健吾に)日本記録を出された。かなり悔しい結果でした」と振り返った。
ハイペースで進む先頭集団の中から、25キロ過ぎにしかけた。1人でレースをけん引する形になったが「調子が良かったんで『いける』と思ったんですが、自分の力を過信していました。しばらく走ってみたんですけれど『これは(最後まで)いききれない』と思った。様子を見て、もう1回いこうと思ったけれど、余力が残っていなかった」。28キロ過ぎには集団に吸収され、優勝した鈴木らから後れを取った。
充実した調整でレースに臨み、勝ちにこだわっていた。それだけに「まだまだ力不足。次はあれ(25キロ過ぎの仕掛け)で押し切れればいいんじゃないかなと思います」と力を込め、今後のリベンジを誓った。【松本航】