東京オリンピック(五輪)のマラソン女子日本代表補欠の松田瑞生(25=ダイハツ)が2時間21分51秒で優勝した。

強風の中で自己ベストに迫るタイムをマークし、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「素晴らしい記録だった。昨年の悔しさをバネに最後まで独走。感激した」と絶賛。「風を差し引けば、1分半から2分ぐらい良いタイムが出たのでは」と分析した。

マラソン5度の出場で3度優勝した松田に、瀬古リーダーは「勝てる選手。大崩れせず、一番安定感がある」と評価し、「(東京五輪代表選手に)もしものことがあっても、安心できることを見せた。代表3選手にも刺激を与えたと思う」と話した。

東京五輪代表の補欠順位としてはマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)3位の小原怜(天満屋)が上位にあたるが、瀬古リーダーは、「まだ順番は決めていない。調子を見て、最高の人を(補欠メンバーとして)出すことが我々の使命」と述べた。